2023.01.13 22:04
リラクゼーション・セラピストの求人は業務委託契約だから稼げない?
と この業界に興味がある方はよく耳にすることがあるのではないでしょうか?
これはどういう仕組みで業界が成り立っているのかを知ると理解できると思います。
結論からいいますと業務委託契約だからこそ稼げると思います。ただ条件付きでです。
まずほとんどのセラピストさんは業務委託契約という関係で会社と契約を結んでいます。
業務委託にも3種類あって「請負契約」「委任契約(準委任契約)」がありますが、
リラクゼーション・セラピストに関わってくるのは「請負契約」です。
請負契約は当事者の一方がある仕事を完成させることを約束し、
相手方が その仕事の結果に対して報酬を支払う内容の契約です。(民法632条)
他の2つは「委任契約」は法律行為の委託で、「準委任契約」は事実行為の委託です。
業務委託契約は外部に仕事を委託することだけではなく、雇用契約と比較されます。
業務委託契約と雇用契約の大きな違いは、当事者間の指揮命令関係の有無です。
業務委託の場合、委託者と受託者は対等な関係で契約を締結します。
受託者は、業務のやり方を決定する広範な裁量を有し、委託者は受託者に対して、
業務のやり方や作業場所・作業時間などに関して具体的な指示を行うことができません。
これに対して雇用の場合、使用者は労働者に対して指揮命令権限を有しています。
労働者は、使用者の合理的な業務指示に原則として従う必要があります。
使用者は業務のやり方などを細かく指示することも可能になります。
また業務委託契約の場合は労働基準法や労働契約法が適用されません。
ですから時間給という考え方がなく、成果報酬型を取っています。
この成果報酬型に合う求職者というのは限られてくると思います。
つまり労働基準法や労働契約法が適用されている雇用契約に慣れている人には
何時から何時までいればお給料がもらえるという意識のまま仕事をすることが
普通になっているからです。サラリーマン根性と揶揄されることがありますよね。
わたしの考えではどちらが正しい、間違っているというのではなく、
どちらの働き方が貴女に向いているのかどうかです。時間給で働いているけど、
周りの人より確実に成果を出しているのに思うようなリターンを貰えていないという
女性には非常に向いた契約だと思います。ある意味実力がものをいう世界です。
逆にわたしは他の人よりも仕事上特段優れたところもなく、
成果を出す自信がないという方には向かない契約になります。
最初の話題で出てきましたリラクゼーション・セラピストの求人は業務委託契約
だから稼げない?というのはこの業務委託契約が大きく関わってきています。
稼げる人には稼げる仕事です。
普通の仕事をしている女性には稼げない給料額を実際稼いでいるのを何人も見てきました。
ただ雇用契約に慣れてしまっている方の多くは仕事に対する意識をフリーランスや
個人事業主のように自分の稼ぎは自分の実力でという考え方には上手く変換できないのです。
サラリーマン生活が長いと指示待ち人間になってしまうことが多いと思いますが、
フリーランスや個人事業主で何年も生き残っている人たちはお客様の支持を失えば
すぐに食べられなくなるという危機感をつねに持っています。
自分の商品やサービスを買ってくれるお客様やリラクゼーション・セラピストであれば
いつも指名してくれるお客様や将来指名される可能性のあるお客様をどれだけ大切に
しているかはわたしたちの想像以上です。つねにどのような話題をされていたか、
好きなものはなにか、興味のあるジャンルは何かを何か月会っていなくても覚えています。
もちろん顧客管理帳のようなものをつねに持っている場合が多いです。
どんな仕事においても人より抜き出るには人知れず努力しているのではないでしょうか?
これからは今までと同じような働き方をしている人はますます給与が減り続けていくと
思います。当然人並み以上というよりも人並み以下の暗黒の未来が待っています。
早い段階で意識をフリーランスや個人事業主に切り替え、自分の実力のみで
この荒波を乗り越え、生き抜いていくという覚悟が必要ではないでしょうか?